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MODERNICA モダニカ社のグラスファイバー・シェルチェアとは

こんにちはibukiyaですニコニコ

今日はモダニカのゼニス・シェルチェアの歴史をご紹介します音譜

「Zenithのグラスファイバーシェルチェアを蘇らせたMODERNICA」



それは1987年のちのモダニカ創立者となるFrank NovakとJay Novakがある閉鎖された工場の駐車場で

無造作に積み上げられていた12,000個のグラスファイバーシェルを見つけた事からはじまりました。
その工場こそチャールズ・イームズがシェルチェアを誕生させ、1950年~1983年までハーマンミラー社に
シェルチェアを製造し納めていた、あのZenith(ゼニス)工場だったのです。
※正確にはこの時、Zenith PlasticsはCentury Plasticsに社名が変わっています。
1989年モダニカ社を設立。
モダニカは工場再建のため壊れた機械を修理し、シェルチェア製造の鍵となっていた人物を探しました。
時代と共に失われたものを一つずつ見つけ出し、繋ぎ合せる事で工場は再び息を吹き返したのです。
こうして2000年、Zenith工場の金型とプレス機を使いモダニカはグラスファイバーシェルチェアを蘇らせました。
製造監督を務めたのは、シェルチェア誕生に最も重要な役割を果たした

Sol Fingerhut(サール・フィンガーハット)氏でした。
彼は革新的な合成グラスファイバー製品を、航空関係、風力、医療機器等むけに開発した

エンジニアとして知られ、1949年チャールズ・イームズと共に、グラスファイバーシェルチェアの製造に必要な

金型やプレス機を開発しました。
モダニカとサール・フィンガーハット氏は素材や製法にもこだわり、当時使用していた機器を使用するだけでなく、
グラスファイバーは当時と同じメーカーからまったく同じ物を仕入れ、一部老朽化したZenith工場の金型も
当時と同じメーカーで作り直すといったこだわりを持ち、一つ一つ手作業でチャールズ・イームズのフィロソフィーに
忠実な製品を作り上げてきました。
2009年、サール・フィンガーハット氏は亡くなるまでずっとモダニカと共に仕事をしてきました。
サール・フィンガーハット氏によってデザインされた機器は、現在モダニカのロサンゼルス工場に移され
1950年に初めて稼動した時から60年経った今も変わらず動いています。
デザインの版権が切れたことで、様々なブランドや工場によって製造されているシェルチェア。
時代と共に製造方法や形、素材など少しずつ変わってきました。
そのような中、モダニカはミッドセンチュリー時代の物づくりの精神、オリジナルへのこだわりと歴史を受け継ぐ
数少ないメーカーとして世界で知られています。

【Photo】

左から
Century Plasticsはハーマンミラー社向けの製造を終了しました。1983年
Century Plasticsにて、Sol Fingerhut氏(右)と、彼のパートナー(左) Irv Green氏 1996年
Century Plasticsはモダニカと製造を開始しました。2000年
ロサンゼルス、モダニカ工場での製造風景 2013年 撮影
Willie Toledo


さらにibukiyaホームページではシェルチェア製造の動画も見る事ができます。

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